自動運転、世界で覇権争い激化 異業種含め提携加速 政府主導の中国脅威
自動車業界は技術革新が進み「100年に1度」とされる大変革期を迎えている。その革新の大波の中でも、特に重要な次世代技術と位置付けられているのが自動運転だ。事故の減少や公共交通機関に乏しい過疎地での活用など社会課題の解決に役立つと期待されているためで、調査会社の富士キメラ総研は2040年には自動車の世界販売台数の3割超を自動運転車が占めると予測する。自動運転の開発をめぐっては国内外で異業種を含めた提携が加速、中国が技術の高度化に向けたデータ収集で特異な存在感を示すなど覇権争いが激しくなっている。