ドイツ駐留米軍削減 国防長官は「戦略的判断」 トランプ氏は「ドイツへの仕返し」 欧州の同盟弱体化に懸念
【ワシントン=黒瀬悦成】エスパー米国防長官は5日、安全保障関連の民間会合で講演し、トランプ政権がドイツ駐留米軍の削減を決めたことについて「ロシアに対する抑止力強化と(欧州諸国との)同盟強化のための措置だ」と述べ、戦略的判断であると強調した。しかし、トランプ大統領は、削減はドイツが国防費を増額しないことへの事実上の報復だと説明。与野党などからは「むしろ対露抑止力や同盟関係を弱体化させる行為だ」として懸念の声が強まっている。