ソフトバンクも手を出した「SPAC」上場、いまアメリカで大流行する「危ない仕組み」
2021年の世界の株の行方を考える上で、注目したいのが「SPAC(買収目的会社)」だ。IPO時点では何を買収するのかさえ明らかでないペーパー会社、SPACの公開が米国で活況を呈している。VCやPEからすれば、早く、ほぼ確実に「出口」を確保できるメリットがあるが、慣れない個人投資家は大きなリスクを背負わされる。米国の投資運用会社で働いた経験があり、『マネーの代理人たち』の著書もある小出・フィッシャー・美奈氏が、SPACの仕組みと危うさについて解説する。