【未来への羅針盤】製品量産化で飲食店にも報酬
金属加工の町として知られる新潟・三条の業務用厨房(ちゅうぼう)機器メーカー、ハイサーブウエノが飲食店向けに展開する注文生産が話題を呼んでいる。量産化できた製品の場合には売り上げの一部を最初に話を持ち込んだ飲食店に回すためだ。飲食店からは新たな収益源になるとして受け入れられている。同社は、製造段階で長年培った板金加工技術を幅広く生かそうと、10年ほど前に自社ブランドによる生産を停止。「飲食店の困りごとをものづくりで解決する」(小越元晴社長)というコンセプトを掲げ、顧客に寄り添う生産態勢に切り替えた決断が功を奏している。