炎上した自民党もNHKも「わかりやすさ至上主義」の罠にハマっている
「すぐにわかる!」「30分でわかる!」「一気にわかる!」……書店の入り口付近に積み上げられている書籍の共通項は、「とにかく時間は短くて済みます。簡単です。皆さんのお手を煩わせませんので、是非とも、手にとってくれませんでしょうか?」という低姿勢である。少し前に流行ったまま、テレビの人気者として定着している予備校講師の決め台詞は「いつやるか? 今でしょ!」であった。簡単に、そして、速攻で成し遂げることを推奨するメッセージが、そこかしこに溢れている。