反発と羨望が入りまじる「香港デモ」中国社会の複雑な受け止め方
香港で6月以降続いている、犯罪被疑者の中国への移送を可能にする「逃亡犯条例」改正案への反対デモも、一時は参加者が200万人(デモ主催者側の発表)にも達したが、中国のSNS でデモについて語られることはほとんどない。一部では、若者の政治行動に羨望の声もあるが、中国のネット空間では香港に関する情報が高度にコントロールされており、この結果、ネット上の議論は政府系メディアが誘導する「外国勢力が独立派を扇動した暴力破壊行為」といった批判に傾いている。中国本土は10年前に比べても、極度に外の世界に背を向ける風潮が強くなっている。