堤防も決壊、大型ネズミ・ヌートリアの脅威 なぜ各地で繁殖
奈良県内の大和川河川敷に何やら見慣れぬ動物が生息しているらしい。そんな噂を聞きつけ、県西部の王寺町に向かった。目の当たりにしたのはせっせと草をはむカピバラに似た生き物。正体は南米原産の大型ネズミ、ヌートリアだ。各地で深刻な農作物被害が報告されているほか、ため池や水路も決壊させる厄介者で、生態系に影響を及ぼす恐れのある環境省の特定外来生物に指定されている。奈良県内では6月以降、目撃情報が相次いでおり、自治体などが捕獲を続けながら注意を呼びかけている。