大阪ダブル選に感じるモヤモヤの正体〜勇気ある行動か、横暴な決断か
松井一郎大阪府知事と吉村洋文大阪市長が入れ替わって出馬した大阪の「クロス選挙」。通常の「出直し選挙」であれば、両者の任期は現在と変わらない(今年11月、12月まで)が、クロス選挙にすることで任期が一気に延長される。これを受け、クロス選挙が脱法的な行為だとする指摘もある。しかし一方で、「多少、法律のキワを歩くような選択も、一度人びとに信任された『代表』が目標を実現するためなら許される」という主張にも説得力がないわけではない。このモヤモヤをどう考えればいいのか。政治理論のなかでも、「代表論」を専門とする早川誠立正大学教授が解説する。