トランプ大統領の米国内での孤立で、米中貿易戦争激化の可能性
米国内で、トランプ大統領の孤立感が高まっている。トランプ氏は、カナダ当局によるファーウェイの孟晩舟副会長兼最高財務責任者(CFO)の逮捕に介入して、中国から譲歩を引き出そうとしている。同氏にとってそれは、貿易戦争を有利に進めているという手柄を示すことにつながるだろう。しかし、米国の政治家らは、その考えになびいていない。「大統領は介入してはならない」、「司法当局が捜査を主導しなければならない」と、トランプ氏の主張を真っ向から否定するものが目立つ。これは、米国の政治・世論がトランプ氏の意向とは異なる方向に向かい始めたことに他ならない。それが今後の世界経済にどう影響するか、冷静に考えるべきだ。