「川上から川下まで協調」し開発 NEDO、川崎重工などがマグネシウム合金製の鉄道車両試作
川崎重工業など38社が参加する新構造材料技術研究組合(ISMA)と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が、マグネシウム合金を素材に使った高速鉄道車両の一部を試作した。重さ239キロと、鉄道車両で主流のアルミニウム合金製に比べて28%も軽いのが特長で、加えて発火しやすい、加工性が低いといったマグネシウムの欠点をカバーした。車両が軽くなればスピードが増すだけでなく、消費電力を大幅に減らせる。鉄道は他の交通機関よりエネルギー効率が高いとはいえ、膨大な量の電力を使用しているだけに、実用化されれば大きな省エネ効果をもたらしそうだ。